断穀のステップ
気を食べて体内に気をめぐらせるには、
穀断ちをして胃腸内から穀物の滓を取り除き、
すっきりときれいに通じさせておく必要がある。
「断穀」は「食気」へと進むための最初の欠かせないステップであり、
それを経てはじめて自己のなかの気が目覚めると考えられた。
では、じっさいに穀断ちを行うと、身体はどのように変化していくのだろうか。
六朝以前の成立と考えられる『道基吐納経』および
唐の道士司馬承禎の撰になる『服気精義論』という教典によると、
断穀の最初の三十日間はまさに苦行であり、健康とは逆方向に歩むことになる。
二経はほぼ同じ内容であるが、ここでは『道基吐納経』を見ていくことにしよう。
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