断穀
「気を食らい醴泉(唾液)を漱いで飲む者は上である。しかし多くの人はこれができないので、
薬で補って、まず伏尸(=三尸。体内に宿って穀気を貪り害を及ぼす悪霊)を追い出し、
その後で(穀物を)服食してもよいが、これは次善の方法である」
「五穀は命をえぐる鑿である」
『太上霊宝五符序』(六朝期の道教教典)
(仙人を目指す者は穀物を食べないよう、厳しく自己を戒めていた。
これは、普通の食生活を送っている者には、どうしても生命に限りがあるからであり、
先に見てきたように、気を食べる者、あるいは何も食べない者となって、
はじめて不死が得られるという考えに基づくのもである。)
『却穀食気篇』では「気」は最も優れた食とされてきた。
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